生物処理は、状態が良い時、悪い時を繰り返す仕組みとなっています。管理のポイントは、いかに悪い時のブレを小さくするかにかかっています。 その為にも、微生物が活性する環境を整えることが重要になります。
活性汚泥は、自然の摂理をうまく利用した浄化方法ですが、原水の中には難分解物質である油脂やタンパク質等が含まれています。活性汚泥は現場に適合した微生物に育つと言われていますが、自然に発生する微生物には限界があります。重要なことは、まずは、微生物が働く環境を整え、曝気槽内での食物連鎖を大きく維持する事が重要となります。 しかし、どんなに環境を整えても、自然に発生する微生物には限界がある為、バイオ製剤の投入や前処理装置の設備投資が必要になる事も考えられます。
原水の有機物濃度が非常に高い場合は、増殖したての細菌類は凝集能力 がなく分散状態にある為、沈降性が悪くなります。 また、酸素不足やさまざまな原因で、髪の毛の様に汚泥に絡まり沈降を阻害する糸状菌によるバルキングは最も有名です。 微生物の働く環境が何らかの要因で阻害されると、普段では有用微生物より増殖速度が遅い為、優先種になれない厄介な生物達が、勢力を伸ばし、異常発泡や沈降悪化などのトラブルの原因となります。
食物連鎖の確立が重要になります。一般的に、食品工場の活性汚泥では、除去BOD量の30%が汚泥に転換(=余剰汚泥)し、70%が水と二酸化炭素に分解されます。 例えば、曝気槽内での活性が悪く、食物連鎖が小さい場合、35%も汚泥に転換し、65%しか水と二酸化炭素に分解されません。このプラス5%の汚泥への転換は非常に大きく、産廃費用が多額になります。 逆に、微生物の活性が良い場合、25%しか汚泥に転換せず、75%も水と二酸化炭素に分解いたします。汚泥の主体である細菌類をツリガネムシ等の原生動物が捕食し、それらをワムシ類やミミズ類等の、後生動物が捕食するという一連の捕食作用では、原生動物や後生動物の影響が大きいほど、余剰汚泥の量は減容され、産廃費用が削減されるのです。 汚泥減容でも、やはり食物連鎖を大きく保持する事がポイントとなります。
排水処理にお悩みのあらゆる業種から大好評! 人と環境に優しい成分を使っているので、どんな場所にも最適です
ウォータートリートシリーズ
WT-300は、油脂を短時間で分解処理するバクテリア類を 中心の配合としてあります。排水処理で規制が厳しい、n-hex値の低減には定評があり、水質浄化とともに、汚泥脱水の改質や悪臭の抑制・余剰汚泥発生量の減少などの結果を出しています。また、澱粉・タンパク質の分解能力も併せて持っています。
WaterTreat-300L
液体バイオ製剤18.9ℓ缶
WaterTreat-300P
粉体バイオ製剤11kg缶(50袋)
WT-CPは、WT-シリーズ最新のバイオ製剤で、幅広い原水基質に対応が可能です。また微生物の活性に必要なミネラル系の栄養素も含まれており、汚泥の基礎体力を迅速に上げる効果を発揮します。
WaterTreat- コンプリート
11kg缶(50袋)
WT-400は、排水中のアンモニア性窒素を硝化する特殊な菌株を配合したバイオ製剤です。硝化菌としてのニトロバクターやニトロソモナスの他に、比較的高濃度の汚濁中でも働ける酸化能力のある菌を配合してあります。BOD200mg/L以下では、迅速なアンモニアの分解が可能です。
WaterTreat-400
液体バイオ製剤3.75ℓボトル 5倍濃縮
GTD-SPは、油脂分消化を促進する酵素系のバイオ製剤です。排水状況の悪い前処理側での効果は高く、油脂の一次分解能力の高い商品です。
GTD-SP
粉体バイオ製剤11kg缶(150袋入り)
マイクロブレンド500Fは、8種類のバクテリア類を配合した、広範囲に使用可能なバイオ製剤です。有機物の分解をはじめ、化学品の含まれるような排水にも適合します。
マイクロブレンド500F
粉体バイオ製剤11kg缶
その他バイオ製剤
石油、ガソリンなどの鉱物油・総石油炭化水素を分解します。 油土壌汚染浄化時にも使用します。
HC
液体バイオ製剤10ℓ箱
トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどの塩素系溶剤を分解します。 適合業種は、化学薬品製造業、塗料製造業、クリーニング業です。
CL
FMは、食品工場排水用のバイオ製剤です。菌の耐久性が高く、通常のバイオ製剤では、使用が困難な場所などでも、一定の効果を得られます。油脂分解能力も併せて持っており、幅広く使用できます。
FM
マイクロブリフトは、嫌気状況でも活動できる畜産系排水に適したバイオ製剤です。畜産排水に含まれる、アンモニア性窒素の分解も促進し、また、スラリーのような、固化し易い性状の排水の固液分離を促進します。畜産系の悪臭にも定評があります。
マイクロブリフト
液体バイオ製剤3.75ℓボトル