バイオ製剤による
“排水処理”

生物処理の管理に必要な
つのポイント

生物処理は、状態が良い時、悪い時を繰り返す仕組みとなっています。管理のポイントは、いかに悪い時のブレを小さくするかにかかっています。 その為にも、微生物が活性する環境を整えることが重要になります。

01活性汚泥法とは?

活性汚泥は、自然の摂理をうまく利用した浄化方法ですが、原水の中には難分解物質である油脂やタンパク質等が含まれています。活性汚泥は現場に適合した微生物に育つと言われていますが、自然に発生する微生物には限界があります。重要なことは、まずは、微生物が働く環境を整え、曝気槽内での食物連鎖を大きく維持する事が重要となります。
しかし、どんなに環境を整えても、自然に発生する微生物には限界がある為、バイオ製剤の投入や前処理装置の設備投資が必要になる事も考えられます。

02なぜ、処理が安定しないのか?

原水の有機物濃度が非常に高い場合は、増殖したての細菌類は凝集能力 がなく分散状態にある為、沈降性が悪くなります。
また、酸素不足やさまざまな原因で、髪の毛の様に汚泥に絡まり沈降を阻害する糸状菌によるバルキングは最も有名です。
微生物の働く環境が何らかの要因で阻害されると、普段では有用微生物より増殖速度が遅い為、優先種になれない厄介な生物達が、勢力を伸ばし、異常発泡や沈降悪化などのトラブルの原因となります。

03なぜ、汚泥が減らないのか?

食物連鎖の確立が重要になります。一般的に、食品工場の活性汚泥では、除去BOD量の30%が汚泥に転換(=余剰汚泥)し、70%が水と二酸化炭素に分解されます。
例えば、曝気槽内での活性が悪く、食物連鎖が小さい場合、35%も汚泥に転換し、65%しか水と二酸化炭素に分解されません。このプラス5%の汚泥への転換は非常に大きく、産廃費用が多額になります。
逆に、微生物の活性が良い場合、25%しか汚泥に転換せず、75%も水と二酸化炭素に分解いたします。汚泥の主体である細菌類をツリガネムシ等の原生動物が捕食し、それらをワムシ類やミミズ類等の、後生動物が捕食するという一連の捕食作用では、原生動物や後生動物の影響が大きいほど、余剰汚泥の量は減容され、産廃費用が削減されるのです。
汚泥減容でも、やはり食物連鎖を大きく保持する事がポイントとなります。

排水処理にお悩みの
あらゆる業種から大好評!
人と環境に優しい成分を使っているので、どんな場所にも最適です

食品工場
化学薬品製造業
畜産業
し尿処理場
  • 処理水の改善
  • 汚泥の削減
  • 活性汚泥の沈みを改善
  • 臭気対策
  • 薬品代の削減
  • 油脂分の流入負荷軽減
  • タンパク質の流入負荷軽減
  • 低水温期の調子回復
  • 繁忙期の負荷増対策

既存施設の処理能力をUP!
放流水質を安定維持!

「ウォータートリートシリーズ」の特徴

  • 1.厳密にテストされ、選び抜かれた8種類の複合細菌が相乗的に保持されており、幅広い原水基質に対応できる。
  • 2.4種類の酵素(リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ)が配合されており、通常の微生物分解より、迅速に一次分解を行います。
  • 3.油脂分の多い排水で、優れた能力を発揮します。
  • 4.トラブル時に、汚泥の基礎体力を素早く上げる効果があります。
  • 5.複合細菌類が、食物連鎖の底辺を強制的に広げる事で、食物連鎖を大きく保持する力があります。
  • 6.フロック形成時の前半に力を発揮するバチルス菌と、後半に力を発揮するシュードモナス菌が配合されており、汚泥沈降性を良好にいたします。
  • 7.通性嫌気性菌で幅広い環境で活躍いたします。

“ウォータートリート”投入による
優れた改善メカニズム

01流量調整槽

  • 流量調整槽でのエサ作りが重要になります。
  • ウォータートリートは、酵素と細菌類の力で迅速に一次分解をします。
  • 油脂分やタンパク質等の難分解物質を低分子化、軽減することで、
    生物槽の微生物が分解しやすい状態 となります。
  • 一般的に、BOD:3割減、ノルマルヘキサン値:5割減となります。

02曝気槽

  • 微生物をできるだけ多く保持することが重要になります。
  • ウォータートリートは、選定された百数憶/gの細菌類が相乗的に保持されており、難分解物質の分解に優 れています。
  • 細菌類の増強により、食物連鎖の底辺の幅が広がり、多種多様の微生物で食物連鎖を大きく保持する事により、負荷変動に耐えられるようになります。
  • 食物連鎖が大きくなる事で、余剰汚泥の量は減容されます。

【食物連鎖の確立】

1有機物を分解するのは細菌類です!
2“ウォータートリート”=細菌類の投入により、
強制的に、食物連鎖の底辺を広げる!
3底辺を広げたことにより、
大きな食物連鎖が、確立される。
4大きな食物連鎖の確立は、
安定管理、汚泥削減等に効果がある。

03沈殿槽への影響

  • 曝気槽で活性汚泥の代謝が上る事で、生物由来粘質(バイオポリマー)が分泌され沈降性が改善いたします。
  • ウォータトリートは、フロック形成における重要な時期(対数増殖)の中ごろに凝集効果を発揮する“バチルス菌”と、後半に凝集性を発揮するシュードモナス菌が配合されており、効率よく沈降性の改善へ導きます。

排水処理シリーズラインアップ

ウォータートリートシリーズ

WaterTreat-300

WT-300は、油脂を短時間で分解処理するバクテリア類を 中心の配合としてあります。排水処理で規制が厳しい、n-hex値の低減には定評があり、水質浄化とともに、汚泥脱水の改質や悪臭の抑制・余剰汚泥発生量の減少などの結果を出しています。また、澱粉・タンパク質の分解能力も併せて持っています。

WaterTreat-300L

液体バイオ製剤
18.9ℓ缶

WaterTreat-300P

粉体バイオ製剤
11kg缶(50袋)

WaterTreat-
コンプリート

WT-CPは、WT-シリーズ最新のバイオ製剤で、幅広い原水基質に対応が可能です。また微生物の活性に必要なミネラル系の栄養素も含まれており、汚泥の基礎体力を迅速に上げる効果を発揮します。

WaterTreat-
コンプリート

11kg缶(50袋)

WaterTreat-400

WT-400は、排水中のアンモニア性窒素を硝化する特殊な菌株を配合したバイオ製剤です。硝化菌としてのニトロバクターやニトロソモナスの他に、比較的高濃度の汚濁中でも働ける酸化能力のある菌を配合してあります。BOD200mg/L以下では、迅速なアンモニアの分解が可能です。

WaterTreat-400

液体バイオ製剤
3.75ℓボトル 5倍濃縮

GTD-SP

GTD-SPは、油脂分消化を促進する酵素系のバイオ製剤です。排水状況の悪い前処理側での効果は高く、油脂の一次分解能力の高い商品です。

GTD-SP

粉体バイオ製剤
11kg缶(150袋入り)

マイクロ
ブレンド500F

マイクロブレンド500Fは、8種類のバクテリア類を配合した、広範囲に使用可能なバイオ製剤です。有機物の分解をはじめ、化学品の含まれるような排水にも適合します。

マイクロブレンド500F

粉体バイオ製剤
11kg缶

その他バイオ製剤

HC

石油、ガソリンなどの鉱物油・総石油炭化水素を分解します。
油土壌汚染浄化時にも使用します。

HC

液体バイオ製剤
10ℓ箱

CL

トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどの塩素系溶剤を分解します。
適合業種は、化学薬品製造業、塗料製造業、クリーニング業です。

CL

液体バイオ製剤
10ℓ箱

FM

FMは、食品工場排水用のバイオ製剤です。菌の耐久性が高く、通常のバイオ製剤では、使用が困難な場所などでも、一定の効果を得られます。油脂分解能力も併せて持っており、幅広く使用できます。

FM

液体バイオ製剤
10ℓ箱

マイクロ
ブリフト

マイクロブリフトは、嫌気状況でも活動できる畜産系排水に適したバイオ製剤です。畜産排水に含まれる、アンモニア性窒素の分解も促進し、また、スラリーのような、固化し易い性状の排水の固液分離を促進します。畜産系の悪臭にも定評があります。

マイクロブリフト

液体バイオ製剤
3.75ℓボトル